偵察 後編
こんにちは。このブログが、息子に馬鹿にされる材料を与えている気がする、アームロックです。
さて、前回の続きです。
JESが出航した後も、白波立つほど風が強く、
特に上半身は、Tシャツとトップシークレットカバーだけという、
ある意味サイケデリックな出で立ちが、テンションをさらに急な下降線に辿らせます。
「心頭滅却すれば、
股ヒモ涼し!」
危ない世界に足を突っ込んだつもりでいれば、ヒモでも涼しい程度で済むという、
先達の教えを信じ、定番となった、500円タックルで港のテトラを探っていきます。
高さもあり、組み方に法則性の無い、「いかにも」というテトラ帯は、
途中に有刺鉄線があり、なんだか最近縁のある、“狭い範囲”での攻略を余儀なくされます。
いつものとおり、転落即 脂肪 死亡防止のため、水際テトラにまで身を沈め、
体を隙間から隙間へ、まるで“アオダイショウ”のように、ズリズリと移動しながら、
らいむさんありがとう
穴を探っていきます。
水深は、3~4mはあるでしょうか。
波もそれなりに有りますから、カサガイあたりに直ぐラインが取られます。
それでもなんとか、15cm程のソイ5尾とカサゴ1尾をあげられました。
(この段階でケイタイの電池が切れました)
釣れる度、震えながら、クーラーボックスのある車まで戻ります。
ビクを忘れた事が悔やまれます。
今思うと、クーラーボックスをテトラ際まで持ってくる知恵まで、
凍てついていた事が、もっと悔やまれます。
9時ぐらいでしょうか、
「おはようございます。どうですか?」
と、若者がバカ者に声をかけてきました。
Tさんという、その礼儀正しい若者は、まだ釣りを始めて1年ほどだという事でしたので、
釣りの話で大いに盛り上がりました。震えながら。
それから、しばらく話しこんでいたところ、例の2人組が帰ってきました。
ジギングは早々に諦め、キスを50尾程あげられたとの事。
よく見ると、ボートのオーナーの合羽の下は、Tシャツです。
仲間じゃん!
と思ったら、完全防備のもう一人の方に、ボロカス言われておりました。
その場のオイシイ所をかっさらわれている気がしました。
しばらくして、Tさんと再会を約束し、その場を後にしました。
時計を見ると12時半。
残された時間は、あまりありませんでしたが、
こんな所など探りを入れてみました。
(車で充電。写真ふっか~つ)
ロスト記録を伸ばすだけで、釣れるものと言えば、ワーム並のロリばかり。
そのまま、大人しく帰途につきました。
今回の獲物の収穫は、これだけでしたが、
実は別な意味でもっと大きな収穫がありました。それは・・・
「ゴムボなら出せる場所」
2か所も発見しましたので、意気揚々とサラダパンにかぶりつきます。
そうとなれば、家に帰ってから早速おねだりです。
ア『来週も行っていい?』
ヨ『何言ってるの?来週は中学の廃品回収だし、再来週は、仕事でしょ。』
ア『てことは、今月絶望?』
ヨ『だから、可哀そうだと思って今回、おにぎり用意してあげたでしょ。』
あ、あれは、そういう意味だったのか。
さようなら、春アオリ。
さようなら、大量のキス。
さようなら、私の野望。
当然、高イビキです。
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